2014年12月2日火曜日

自己紹介:ハタノワタル




和紙職人のハタノワタルです。
京都の綾部市で制作をしています。
もともと和紙に絵画を制作して関係で、紙漉きという仕事に出会い
現在紙を漉きながら制作をしています。
クラフト作品の他に絵画、内装の仕事もしていて、
和紙の魅力に取りつかれているようです。

現在、築100年を超える古民家で生活をしていますが
家をなおすのに、和紙をふんだんに使っています。
贅沢なのですが、和紙が最も身近で、大量にあるためです。
古民家を改修するにあたって、地元の大工さんや、左官職人、表具師さんなどに多くアドバイスを頂き、そんな関係で、内装の仕事に発展してきました。

絵画がある空間。そこに置くモノ。そんな空間に興味があります。
写真は、時々、ぼんやり物事を考えるために自宅のアトリエの上に作った、小さな部屋です。
北側に窓を取り、安定したやわらかな光の中で、寝転んでいます。
床・壁には左官屋さんに土を塗ってもらい、その上に和紙を貼っています。
空間に合うように、柱も着色しました。膠と顔料という日本画の絵の具です。
天井はちょうど隣の家が床を張り替えていたので、畳下に貼っていた板を頂き、空間に合うように着色して貼ってあります。
天井と屋根の間には空気の層を作り、屋根の上の方で抜けるようにしているので断熱効果があります。
和紙は光をやさしく包み、やわらかな空間を演出します。
その分、人のきもちも受け止めてくれると思っています。

今回の家×クラフトvol3では、壁紙、モノを整理するための箱などを展示します。
小原聖子さん、稲垣大さんの取っ手とコラボした扉、関美穂子さんの型染め和紙で作った襖など、なるべく空間を意識してもらえる作品も展示しています。
どうぞよろしくお願いします。







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